~オリジナルブランド~

知覧紅茶ハートペコー
《Heart Pekoe》

社名「知覧茶堂」の「心(Heart)」と
「茶の芽」を意味する「Pekoe」から命名しました。
(参考

「ハートペコー」という可愛らしい音には似つかわしくないですが
泥臭い努力を惜しまず、美味しい紅茶を追求し続けています。

紅茶作りへの道

きっかけは・・・

そこに紅富貴(べにふうき)の茶畑があったから(笑)

紅富貴の新芽

会社を立ち上げる少し前、ベニフウキが花粉症に効果があると注目され始めてました。
そのベニフウキ、元々は紅茶用の品種です。
試しに紅茶を作ってみたら・・・なんとまぁいい香り!やぶきた等の品種で作られた国産紅茶に比べると渋みがなく、フルーティーな味わい♡

少量ですが会社を設立と同時に、紅茶の製造・販売も始めました。

商品化した紅茶-第1号

本腰をいれる

摘採のタイミング、製造時のちょっとした温度や湿度の違いでも味が変化。
これは面白い!もっと極めたい!という思いから、2014年に紅茶専用工場を新設、本格的な紅茶製造にとりかかりました。

建築中の紅茶専用工場
工場建屋内部の様子

より美味しい紅茶になるよう栽培方法を突き詰めた結果・・・

農薬
除草剤
肥料
香料
これ全部必要ない!
という結論に至りました。

茶農家の異端児!?

雑草だらけの茶畑

除草剤を使わない茶畑

緑茶(煎茶)の審査会では、茶葉の美しい形状が審査ポイントになっているので、虫食いがあると評価が下がります。よって一般的には必要最低限の農薬を使用してます。(誤解のないように補足すると、農薬=悪ではありません!)
紅茶の場合、農薬・除草剤は必要ありません。海外の紅茶には、虫を付けて香りを増やす栽培方法もあるくらいです。

必要ないから農薬・除草剤は使ってません

当然、うちの茶園は雑草だらけです。決して荒れた茶園ではないのですが、草刈り前の畑をみると「放置された畑」に見えても致し方ありません。放置どころか、雑草と闘うのは時間と体力が必要なんですけどね(^^;)

花が咲く茶畑

花が咲いたら非常識!?

チャノキはツバキ科の植物なので、本来は冬に白い花を咲かせます。が、実際のところ茶畑で花を見ることはほとんどありません。
煎茶は十分な栄養があって旨味になるとされているので、肥料をたっぷり与えられ過保護に育てられます。緊張感がないからか花もつけませんし、たとえ花が咲いたとしても、茶葉に栄養がいくよう早くに摘み取られてしまいます。

私は長年の経験から、肥料が紅茶の苦みになっていると感じてます。無肥料の状態で育てていたら、子孫を残さなければ!というストレスをチャノキが感じるのか、毎年花を咲かせてきます。これも茶業界人からみたら「非常識な管理」ですね。

お客様から、よく「ティーバッグをポットに入れっぱなしにしても渋くならない」というお声を頂戴します。これは、農薬・除草剤・肥料を与えてないからだと信じています。

作業の相棒、草刈り機
作業の相棒、草刈り機

緑茶が「過保護」なら、紅茶は「放任主義」
自然のままのチャノキの力を信じ、しっかり見守るスタンスです。

草取り作業はしんどいですが、美味しい紅茶を作るため、夏の暑さと闘い続けます!

異端児街道まっしぐら!ですが(笑)大真面目に美味しい紅茶作りを目指した結果です。

試行錯誤の連続

同じ条件はやってこない

紅茶工場内での作業

生茶葉から萎凋⇒揉捻⇒発酵⇒発酵止め⇒乾燥 という製造工程を経て紅茶は完成します。

茶葉が発酵して赤褐色に変わると、紅茶工場内はフルーティーな香りで満たされます。香料で香りを足す必要はありません。

製造毎に、摘採のタイミング・気温・湿度など、微妙に条件が異なります。過去のデータを頭にいれつつ五感を研ぎ澄ませ、毎回真摯に紅茶と向き合います。人工的な香料は妨げにしかなりません。

知覧心茶堂オリジナルブランド

その名の通り、心を込めて作りました!

知覧紅茶 ハートペコー
知覧紅茶ハートペコー《Heart Pekoe》

ぜひ、名前を覚えてくださいね

嬉しいお知らせ

ななつ星
地元の人たちの歓迎を受ける『ななつ星』

九州を走る最高級列車『ななつ星』で、弊社の「知覧紅茶ハートペコー」が採用されることになりました。今回で3回目のご提供になります。(車内販売はありません)

九州の著名なシェフの料理と共にお客様に提供されている・・・と思うと、本当に名誉なことです。
『ななつ星』用に特別仕様で作っているわけではなく、普段つくっている紅茶で喜んでもらえてることが嬉しく、いい仕事ができているんだと自信になります。これからも更に美味しさを追求していきたいと思います。

2021年3月

よくある質問-紅茶編

紅茶は熱湯で淹れた方が美味しいのでしょうか?

濃いめがお好みなら熱湯でどうぞ。80℃ぐらいでも十分に香りがたち、まろやかな味わいが楽しめます。お好みでどうぞ~

自分用に飲むときは・・・
大きめのカップにティーバッグを入れ、熱湯を注ぎティーバッグを入れたまま一煎目を頂く。そのままお湯を継ぎ足し二煎目も!渋くならないし、たっぷり飲めます。濃いめに淹れて牛乳や砂糖をいれて味変しても美味しいですよ。

ギャバ発酵茶については、温度により抽出成分が変わってくるので、こちらを参考にしてください

紅茶を淹れたらホコリのようなものが浮いてます。もしかしてゴミ?

毛茸(もうじ)という茶葉の裏側の「産毛」です。
新芽にしかこの産毛はなく、茶葉が成長するとなくなります。
新鮮な茶葉の証拠です。安心してお召し上がりください!

発酵させるのに、何か菌を使っているのですか?

いいえ。紅茶の発酵は「酸化発酵」です。
リンゴの皮を剥くと茶色く変色するのと同じ現象です。

紅茶が冷めると濁ってしまいます。飲んでも大丈夫?

これは「クリームダウン」という、紅茶のポリフェノールとカフェインが結合し白く濁って見えてしまう現象です。
見た目だけが濁っているだけで、飲んでも体に害はありません。
お湯を少し足すだけで、白濁は直ります。